2018年6月1日

基本デッサン「石膏のある静物」

今回のモチーフ。石膏像・綿花・鉄球などが置かれています。


こんにちは!講師の依田です。
新規入学の生徒さんも増え、新年度の美術クラブスタートしました!


今回の課題は石膏を含めた静物デッサンです。
美術クラブでキャリアを積んだ生徒も多くなってきたので、初回としては難易度が高めでした。ただ、石膏といえども細部に惑わされず、デッサンの基本である陰影を意識していつもの静物デッサンのように関わるのが良いでしょう。


今回は吉川先生がデモンストレーションもしてくれました!
吉川先生の作品を見てみましょう。


先生の絵の進め方は、意外にもざっくりとしていました。

吉川先生のデモンストレーション作品。描き出しから2〜3時間ほど。


作品は途中の状態で、石膏も細部は描きこまれていないですが、とても存在感がありますね。よく見ると陰影でグループ分けされていることがわかると思います。デッサンで大切な立体感や空間感は、実はこの最初の陰影のグループ分けで見えてくるものなんですね。
あとは、細部の描写に入りますが、最後までこの全体感は大切に進めなければいけません。


描き出しではあまり細かいところまで描かないのがポイント。
複雑な凹凸もシンプルな形に置き換えて描いてみよう。
ストライプの柄をしっかりと描くと、床の存在感がUPしますね。 
今月から入学した中2生です。もりもり描いてください!
どのアングルから描くかで、難易度も変わってきます。
ディテールを描き込んで、どんどん完成度を上げていきます。
こちらも4月からの新入生。先生の加筆指導から学びます。


先生の作品もある中で、みなさん良い緊張感を持って関われたのではないでしょうか。最後の描写まで力強いものがありました!本物そっくりになるように細部を描写していく工程は、デッサンの中でも楽しい部分ですよね◎


初心者の方たちもよくついてきました! 今年度初めから密度の高い作品が並び、今後がますます楽しみです。


中3生の作品
中3生の作品
中3生の作品
キャリアのある中3生がグイグイと周りを引っ張ってくれました。
これから1年間、いっぱい描いてみんなで上手くなりましょう!


一つ一つの課題を大切に、今年度も楽しんでいきましょう!






2018年5月15日

春休み美術教室2018の授業レポート!



こんにちは!
美術クラブの講師の村です。

今回は、3月に行われた『春休み美術教室2018』のイベントの様子をレポートします。開催からはしばらく時間が経ってしまいましたが、この先イベントに参加してみようかなと考えている中学生さんの参考になればいいなと思います。


イベントの雰囲気がなるべく皆さんに伝わるように、スナップ写真を多くご紹介しますので、楽しんで見てもらえたら嬉しいです。


まずは「デッサン」の講座から!


鉛筆の削り方など、画材の準備からしっかり自分でやってみます。

デッサンの制作が始まりました。

制作途中の作品を並べてみて、進み具合をチェック。

制作を再開。ディテールを描き込んで見応えのある絵に。

作品全体のバランスも大事です。

先生にどうやってデッサンを進めるのかを見せてもらいます。


美術クラブの特徴は、本格的な美術を体験できるところにあると思います。「本格的」と言われても何が本格的なのか、ちょっと想像できないかもしれません。ざっくりと言うと、平面的な表現ではなく立体的な表現にチャレンジする、という感じでしょうか。


日本では今も昔も平面的な表現が盛んです。いまや若者たちだけでなく大人も夢中になっている漫画やアニメーションなどは、日本の平面的な表現が特徴的ですよね。ですから目には立体的に見えていても、それを線や塗りに置き換えて表現することの方がみなさんにとって馴染みがあるかもしれません。


このイベントで体験してもらったのは、そういったものとは少し違った立体的な表現です。ボリュームがあり、奥行きがあるリアルな表現。ですので、輪郭線はなるべく控えめに、そのかわり明るさや暗さを利用したボリュームを感じる立体的な表現に注目してもらいました。


つづいては「水彩画」講座の様子です。


形を描くときの注意点をレクチャーで理解しましょう。

絵具ですが、デッサンのように明暗を捉えていきます。

筆使いや色の作り方など、描き方を見て覚えていきます。

少しずつリアルさが感じられるようになってきました。


絵の具を使った表現もデッサンと同様で、輪郭線はあまり描きません。塗り絵のような感覚で色を平面的に塗り分けるのでなく、明暗やボリュームを優先していきます。


またモチーフの持っている立体的な特徴を大事にします。色を塗り分けることよりも優先したいのは凹凸です。例えば、布は平らである、レモンは丸い、紙コップは円柱など、手で触ったり持ったときにわかる凹凸を描くようにしています。


最後は「リアルな立体」講座です。



立体の芯材として、新聞紙の塊を用意します。

紙粘土で肉付けしたら、モチーフそっくりの形にしていきます。

窓際のはっきりした光で照らすと、明暗の印象が合わせやすい。

粘土が乾いたら絵の具で彩色します。

そっくりにしようと思ったら、モチーフの観察も自然と深まります。


立体制作では、絵と違ってはじめから立体感があります。そのため立体的な表現と言われてもあまりピンとこないかもしれません。ですが、実は私たちは絵と同様、気がつかないうちに平面的に見ようとするクセが身についてしまっています。


今回の授業でも、なるべくモチーフをいろいろな角度から観察しようと呼びかけ、みなさんに足を使って動いて見てもらいました。ちょっとずつですが、殻を破ってリアルな表現をする人が増えてきたように思います。


最後は全員の作品をずらりと並べて講評会を行いました。


自分の作品にコメントやアドバイスがもらえるのも嬉しいですが、別の講座の作品も見るのもなかなか楽しいです◎



上手くいったところ、これからの課題、先生にコメントをもらいます。


デッサン・絵具・立体…画材は違えど共通点はとっても多いです。


近くで作品を見ていたときと印象がガラリと変わって、遠くで眺めてみたときに非常に上手くいっていると感じることもありますし、またその逆もあります。制作に夢中になっていると周りが見えなくなってしまいますよね。集中することや没頭することは悪いことではありませんが、ときにはふと立ち止まって客観的に自分の作品を眺めることができると良いですね。


レポートは以上となります。みなさん、本当にお疲れさまでした〜!!また、たくさんのご参加ありがとうございました!


次回は下記の時期にまた開催したいと思っていますので、ご興味のある方はぜひ参加してみてくださいね!^^


『夏休み美術教室2018』
期日:7月21日(土)〜22日(日)
時間:1:30p.m.〜4:00p.m.
イベントの詳細情報や募集開始日は6月に公開する予定でおります。


2018年4月13日

2017年度しめくくり課題!「自由制作」




こんにちは、美術クラブ講師の吉川です!

街ゆく人の軽装を見て、なんだかこちらの足取りも軽くなるような、気持ち良い気候が続いていますね🌸

さて、美術クラブ2017年度のしめくくりは『自由制作』でした。題材から平面作品・立体作品、素材・支持体まで、全てが自由です。アイデアを広げやすいように、「風景」というテーマは設けましたが、利用するしないも作者におまかせしました。

もちろんプランなどに無理がないか、アドバイスも含め講師と相談しながら進めるのですが、なんだかみんな、いつもより饒舌…!笑
1年培った経験は生かせたでしょうか??

ではでは、早速ですが、数点の作品をピックアップして紹介します!




中学3年生の作品です。スイーツのドローイングをランダムに展示しています。規則性なく配置することで、鑑賞者がより自由に見れるように工夫しています。また、最小限の表現で「美味しそう!」と思わせる魅力があります。スポンジとかほんとにほわっとしっとりしてそうです…。手が早くはないタイプですが、短い制作時間内にこれだけの数を描けたのも大きなポイントです。見るものに想像をさせる、良い作品になりました◎




中学3年生の作品です。写真で伝わるでしょうか?これ、全て紙で出来ています。風景を遠近で何層かに切り分けて、重ねることで、平面で空間を表現しているんです。
見る角度によって見え方が変わる発想が非常に面白く、空間デザイン的なこだわりを感じる作品です。色や構造も丁寧に作られています。これの巨大バージョンとか作ったらまた面白そうですね〜




中学2年生の作品です。切り絵です。細かく表現した花々がとても綺麗ですね!密度を作るところと「間」として残すところの、メリハリを狙った構成も成功しています。ただの紙に切り絵をするのではなく、水彩で色彩をのせた紙を利用するなど、細かな工夫も効いていますね。時間の関係で連作の予定が一枚絵になってしまいましたが、充分に説得力のある一枚に仕上がりました。いつか連作に仕上げてほしいですね。




中学2年生の作品です。風景を「場面」ととらえて、可愛い女の子たちと構成しています。 支持体の形を工夫しているところがポイントです!このように根っこの部分から構築する感覚は大切にしたいですね。イラストボートを切り取っているのですが、髪の毛の残し方など、センスを感じます。使用する絵の具の色がまだチューブから出したままの色なので、 混色をしたり、画面上で重ねたりして色の研究ができるといいですね◎




中学2年生の作品。ドンと迫力のある作品です!芯のスタイロフォームに石膏を貼り付けて造形しています。大きい作品は体力がより必要になりますが、初めから明確なプランがあり、着々と制作を進めることができました◎今後、偶然出来た形を生かすような視点があるとなおいいかもしれません。常に作品と距離をとって客観的に見ることが、フットワーク軽く作品を動かしていくために必要になります。



以上です!
この他も良い作品がたくさん並びました。


切り絵の作品は、細かい作業がすばらしかった!

画材がこんなにもたくさん!全部自分の持ち物だそうです。

この機会に大好きなイラストを思い切り描いてみるのも良いですね

箔(はく)・膠(にかわ)など自分で調べて揃えるなんて、すごいぞ!

紙立体の作品は精密さが要求されます。よく頑張りました!

色鮮やかな立体作品。楽しげな雰囲気がビシビシ伝わってきます。


受験がひと段落した3年生は、自由制作をのびのびと楽しんでいました。



また、今回は特別に、完成作品を展示することができました。毎年hamabiでは年度末に「合格者作品展&高1生・高2生作品展」を開催しているのですが、スペースの一角をもらい、美術クラブも参加させてもらったのです◎

通常授業の作品を展示しました。これは先月の木炭デッサン。

その隣に自由制作作品をずらりと並んでいます。

展示スペース内で作品の講評会をやってみました!

自分の作品の好きなところやこだわりを発表してもらう場面も。

美大受験部門の高校生たちの作品も鑑賞して回りました。



普段は授業内で講評するだけですから、不特定多数の人に見てもらえる機会は美術に関わる者として、大きな意味ある経験になったのではと思います。最後の授業は展示をみんなで回り、自分の作品の紹介や講師がコメントを送る鑑賞ツアーを行いましたが、作品を見る目が着々と成長しているのを感じました。

お疲れさまでした!
2018年度も、引き続き、楽しんでいきましょう!