2014年8月1日

アクリル絵の具で描く静物



美術クラブ、7月と8月は絵の具を使用する課題が続きます。
今回の課題はアクリル絵の具による静物着彩です。
次月はアクリルガッシュを使った課題になります。
どちらもみんなが学校などで親しんでいる絵の具とは少し違っています。
今回はそれぞれの絵の具がもつ特性のレクチャーからはじまりました。


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 絵の具の特性の違い

アクリルガッシュ →不透明色で、色を重ねると下の色を完全に隠す。一度乾くと水に溶けることはなくなる。べた塗りのデザインやポスターなどの表現によく使われる。

アクリル絵の具 →透明色で、色を重ねると下の色が透けて見える効果がある。こちらも一度乾くと水に溶けることはなくなる。リアルな描写などの表現によく使われる。

大きな違いを簡単に言えばこのようなところです。
参考作品などで、それぞれの特性に合った表現の紹介もありました。



横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 手渡しモチーフ

また、今回の課題は絵の具であることの他に、手渡しモチーフ(ひとり一人に同じモチーフが手渡されること)であるということも考えなければなりませんでした。
生徒それぞれ、手渡されたモチーフを卓上に自由に組んでもらいます。
自然に置かれているように、また、画面のなかで収まりがよくなるようセットし、ようやく制作スタートです!


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 制作スタート!

絵の具を使ってもデッサン的な意識が大切です。
塗り絵のような簡単な塗り分けにしないためにも、
まずはしっかり明暗をみて全体に絵の具をのせていきます。


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 制作中盤の様子

全体の様子がつかめてきたら、少しずつ固有色も入れていきます。
このときもモチーフの位置関係(手前か奥か)を気にしながら進めていきましょう。



横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 細部の描き込みと仕上げ

最後は細い筆で鮮やかな色やホワイト、強めの暗い色など使って細部を描き詰めていきます。モチーフの表情、質感につながる部分です。ここでもその都度全体を確認することが大切です。



横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 完成した作品

こちらが完成した作品です。
タイプの違う作品をチョイスしてみました。


お気づきの通り、内容は絵の具ですが、進め方も気にする部分もデッサンと大きな違いはありません。ほとんど同じと言ってもいいでしょう。いつものデッサンでの問題も絵の具を使ったことで見えやすくなった人もいたのではないでしょうか。
とはいえやはり、色がつくと作品も華やかになっていいですよね♪

次回のアクリルガッシュを使用する課題では、どんな表現が生まれるのでしょうか、楽しみです。