2014年10月7日

木炭デッサンを描こう!

横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「木炭デッサンを描こう!」木炭デッサンの道具


美術クラブの今回の課題は、2回の絵の具制作を経て久々のデッサンです!
ただし、いつものような鉛筆デッサンではありません。
その名の通り木炭を使用する、木炭デッサンです。


木炭デッサンの歴史は古く、鉛筆が主流になる前の素描はもちろんですが、
その後も独特の質感、美しい調子の深さは鉛筆に取って代わられることなく、
現在でも描画材として親しまれています。

横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「木炭デッサンを描こう!」木炭と紙の質感

横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「木炭デッサンを描こう!」パンが消し具

木炭を使用する他に、木炭用の非常にざらざらした表面をもつ木炭紙という紙や、
消し具として食パンを使用することなど、普段の鉛筆デッサンとの違いに、
最初のレクチャーから生徒のみなさんも興味津々といった様子でした。
さて、同じように木炭を使用していたルネサンス期の巨匠にどこまで迫れるかな〜?


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「木炭デッサンを描こう!」先生によるデモンストレーション

まずはいつも通り、モチーフの明暗を見て調子をのせていくのですが、
ただのせるだけでは木炭の粒子は定着してくれません。
手を使って、紙の凹凸に粒子を押し込むイメージで定着させて行きます。
反射光の部分にはガーゼ、ある程度炭がついてきたら、今度は明るく表現したいところをパンでとって、
全体の明暗を大きく作っていきます。


みんな炭にまみれて手を真っ黒にしながらも、真剣に調子を重ねて行きました。
なかなかしっかりとした形や、細部は見えてきませんが、
まずは全体の空気感、物質感を集中的に作っていきます。

横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「木炭デッサンを描こう!」制作の様子1



横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「木炭デッサンを描こう!」制作の様子2



横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「木炭デッサンを描こう!」制作の様子3

全3日間のうちの2日をほぼ下地作りに費やし、だんだんと炭が柔らかく動いてくれる
ようになった2日目の終わり頃から、細部の描写に入っていくという流れでした。
細部も木炭で描くというより、炭の粒子を動かして指で作っていくという感じです。


油画科出身の私(依田)は、木炭はとても流動的なところが絵の具に似ていると思いますし、
彫刻科出身の講師(鐵岩)は、画面を手で触りながら立体的に面を作っていくような
触覚的なところが彫刻に似ていると言います。
扱いは難しいですが、表現の幅は鉛筆デッサンより遥かに広いことが伺えます。
木炭デッサンは奥が深いですね。



それだけ今回のデッサンで蓄積された経験量も多かったのではないかと思います。

みなさんはどれだけ木炭と仲良くなれたでしょうか?

横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「木炭デッサンを描こう!」完成作品と講評会の様子

大きな画面に体当たりという感じだけあって、迫力のある完成作品をみせてもらえました!
難しかったけれど楽しい、と言ってくれる生徒が多かったのが印象的でした。
今後木炭デッサンの予定はしばらくありませんが、この全体を触りながら描いていくイメージを
他の課題でぜひとも活かしてほしいですね。
 

次回の課題はついに立体制作です!
似ているところがあるのか探してみましょう〜!