2014年11月6日

立体課題「紙でつくる靴」

横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「紙でつくる靴」サンプル


美術クラブ、10月の課題は『紙でつくる靴』です。


紙の素材のみを使って、普段から自分が履いている「靴」を作りました。
みなさんは「靴」という製品がどのように作られているか分かりますか?
自分が毎日のように身につけている物も、いったいどういう仕組みになって
いるのかという視点で見てみると、意外に知らないことが多いものです。


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「紙でつくる靴」レクチャーの様子

横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「紙でつくる靴」レクチャーの様子2

靴やカバンなど、皮や布で作られている製品を注意深く観察してみると、
その制作行程や使われているパーツの形状など、様々な情報が読み取れます。
課題をはじめる前に、まずはそのようなレクチャーを先生から受けました。
製品を使う人から製品を作る人になるようにここでスウィッチON


では、さっそく制作スタートです!

横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「紙でつくる靴」パーツの制作1

横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「紙でつくる靴」パーツの制作2

表側の形や色だけではなく、その内部の仕組みや組み立て方にも想像力をめぐらせ、
頭の中で分解するようにイメージすることが大切です。
縫い付けられているパーツの形も、一つひとつ丁寧に観察して、写し取って、
実物の靴に近づけていきます。


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「紙でつくる靴」組み立てる工程1

横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「紙でつくる靴」組み立てる工程2

横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「紙でつくる靴」組み立てる工程3


紙や段ボールなどの素材を触りはじめると、初めて解ってくることがあります。
まず、布で出来ることと紙で出来ることには違いがあるということ。
例えば、布は引っ張れば伸びるけれど厚紙は基本的には伸びません。
伸縮性があるかないかで作れる形には違いがあります。


曲がり方にも違いがありますね。
丸みのある形状を作るにしても、布はかなり自由に曲がるけれど、
紙は基本的に一つの方向にしか曲がりません。
その場合は、紙に所々切り込みを入れて折ることで曲面をつくるか、
紙を細かくちぎって小さな面を繋ぎ合わせるようにして曲面をつくります。


つまり、本物の靴の制作手順と同じ順序で制作する箇所と、逆の手順で行わないと
できない箇所があり、自分で制作手順の組み立てをしなければならない場合があります。
大変だけれど、ここが一番楽しいところです。
もうひと頑張りですよ!


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「紙でつくる靴」仕上げの工程1

彼女はスウェードの生地感を表現するため、表面に柔らかい紙をちぎって貼っています。
何というこだわりかた!


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「紙でつくる靴」仕上げの工程2

彼女はレース柄の紙を使ってデコレーション!
中敷の生地もわざとかわいい柄を選んでいますね。


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 「紙でつくる靴」仕上げの工程3

ここでタイムアップ。

今回の制作でも、とても魅力的な作品が多く生み出されました。
特に頼もしく感じたのは、ほとんどの生徒さんが
「もっと時間があればまだまだ良くできるのに〜!」
「自宅に持ち帰って納得いくまで作りたい!」
と、言ってくれたことです。


自分が作った物に愛着が出てきたということかな?
そうそう、ものづくりを仕事にしている人ってそういう気持ちがあるんです。
だから、その人たちに敬意をはらって、日頃使っている物も大切に扱ってくださいね^ ^


今回の課題は、プロダクトデザインの要素が濃く、
デザインの分野に興味のある生徒さんには、とても勉強になったと思いますし、
ファインアート指向の方には、自分の作品として魅力的な靴を作ろうとする気持ちが、
とても大切だったと思います。


これからも高いモチベーションで制作にチャレンジしてほしいですね。
11月の課題は鉛筆デッサンです。お楽しみに!