2015年2月16日

実力が試される「スタンダードなデッサン」




美術クラブ、年明け最初の課題は、スタンダードな静物デッサンでした!
しかし、早いものでもう三学期です。
今年度の授業、残すは自由課題のみになりますので、
メンバー全員で同じ課題に取り組むのはこの課題が最後になります。
はりきっていきましょう〜!




静物デッサンと言えば、最初の関門は場所選びですね。
今回のモチーフは、場所によって椅子が布で隠れすぎたり、
上部に設置されている新聞紙も角度によって難易度が違ってきます。
良い場所を選ぶ、ということ、また、難しい部分を発見した場合、
ほんの少し自分の見ている位置をずらすなど工夫が必要です。




安心して描き進めて行ける位置を確保したら、続いてエスキースです。
安定した構図を考えるのはもちろんですが、その場所に惹かれた理由や、
そのモチーフの魅力をより引き出していくにはどうすればいいか、
各々の狙いをブラッシュアップしていく(磨きをかける)ことも大切です。
みなさん想定課題などを経て、そういった感覚も強くなってきているように感じます。


全行程3日間ですが、みなさん鉛筆デッサン自体はずいぶんと慣れましたし、
サイズもB3サイズで無理なく関わることができる課題です。
狙いが定まったらどんどん形にしていきましょう!
描き出しでは直しながら形を決めていくことや、
光と陰で大きな構造を捉えることはもちろん、
モチーフの質感の違いも意識しながら鉛筆をのせていきます。
みなさんデッサンのプロセスがかなり身に付いてきていますね。




今回のモチーフは、
使い込んだ木の質感を持った椅子、新聞紙、ストライプの布、ほおずき・・・
ひとつ一つが手数が必要なものばかりで、
それらも省略せず手を入れていかなければ完成しません。
しかしそれ以上に大切なのが、そのものが置かれている空間全体を
しっかりと表現するということです。
物と物の間、何もないと思っている場所に何を見つけられたでしょうか。






完成作品はこちら!




細部まできちんと再現していることにまず驚きました。みんな根性ありますね!
あとは絵を描く際の神経の使い方です。
元気や勢いで言い切ることも強さですし、中学生位の年頃では
そういったことの方が多いと思うのですが、今回の完成作品から感じられたのは、
そういう強引さではなく、とても丁寧にモチーフと向き合おうとする姿勢でした。
これからもこういった表現に携わるのであれば、どちらも大切なことです。
随分大人っぽい関わり方ができるようになったなぁ!と、
みなさんの成長をとても頼もしく感じました。


次回は今年度最後の課題、自由制作です!
今回の課題で発揮した作品に対する神経や、若さや元気も盛りだくさんで、
作家として作品を生み出すことに挑戦しましょう!