2015年8月15日

アクリルで描く「静物着彩」


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ アクリルで描く「静物着彩」1


7月の美術クラブは、アクリルで静物モチーフを描く「静物着彩」という課題を行いました!


ところで「アクリル」と言っても、「アクリル絵の具」と「アクリルガッシュ」の2種類の絵の具があるので購入の際にはご注意を!


今回使用するのは「アクリル絵の具」の方です。昨年から通っている生徒さんは、この2つの絵の具の特性を覚えていますよね?
2014年8月の課題「アクリル絵の具で描く静物」の記事へ→



横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ アクリルで描く「静物着彩」2


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ アクリルで描く「静物着彩」3


今回も絵の具について事前にレクチャーがありました。
簡単に触れると、
アクリル絵の具=透明絵の具
アクリルガッシュ=不透明絵の具
という特徴についてと、それぞれに適した表現についての説明です。
実際どんなものなのかは使いながら体得していってもらえたらと思います。


さて、今月の課題ですが、一口に静物着彩と言っても、様々な表現方法があります。さらりとした絵の具を薄くのせていく表現や、水を少なくして油絵の具のような絵肌を作り込む表現、古典技法のように絵の具で層を作りながら仕上げて行く表現なども可能です。


どういった完成作品が理想か、参考作品などを観ながらまずはイメージを膨らませてから制作に入ってもらいました。


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ アクリルで描く「静物着彩」4


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ アクリルで描く「静物着彩」5


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ アクリルで描く「静物着彩」6


実制作では、絵の具の初心者の方が気をつけなければいけないことに、塗り絵のように一つ一つのモチーフごとの色彩で塗り分けてしまう、ということがあります。


実は、これは相当気をつけなければ、モチーフの立体感や台上の空間を表現できません。それぞれがばらばらに存在しているように見えがちです。絵の具を使っていてもデッサンと同じ意識で画面に向き合ってもらうため、まずは一色で、光と陰を追うことからスタートしてもらいました。


大まかに全体像が掴めたら、様子を見ながらそれぞれの固有色にそった色味をのせ、細部への描き込みも行っていきます。先月の木炭デッサンと同様に、やはり一つ一つのモチーフ、空間を触って作る意識は大切です。絵の具を塗るのではなく、画面に「置いていく」ような感覚(これが難しいのですが…)で作り込んでいきましょう。


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ アクリルで描く「静物着彩」7


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ アクリルで描く「静物着彩」8


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ アクリルで描く「静物着彩」9


描いてるうちに最初に目指していた完成のイメージから離れた人もいたと思いますが、それぞれタイプの違う幅広い完成作品が並びました。


最初はおそるおそる絵の具に触れていた人も、意外に自由が利く絵の具の懐の深さに触れて、楽しみながら制作に関わることができたのではないでしょうか。


続く8月はアクリルガッシュを使用した課題です。
またひと味違った感覚の絵の具課題になりますので、楽しみにしていて下さい!