2015年9月17日

写真から学ぶ!「アクリルガッシュで色面分割」


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 写真から学ぶ!「アクリルガッシュで色面分割」1


夏休み期間中は中学生も、様々なイベントなどで忙しいですが、美術クラブは通常通り週1回のペースで行われました。


8月は旅行や帰省などでお休みや振替も多く、制作のペースも乱れ気味な時期ですので、個々のペースで制作できる『色面分割』の課題です。


前回の課題『静物着彩』は、本物そっくりのリアルな空間を感じさせるように描写をしました。一方、今回の『色面分割』はお手本の写真があり、その写真そっくりになるように塗り絵のように色を塗っていきます。


今まではどちらかというと、「立体」を「平面」に置き換えることを中心に学んできましたが、今回は「平面」から「平面」に置き換えることを経験してもらおうというわけです。


横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 写真から学ぶ!「アクリルガッシュで色面分割」2



画材も、前回とは少々性質の違う『アクリルガッシュ』を使いました。これは、アクリル絵具よりも、色が透けないので、適度な水の量で使用すると下の色(元々の紙の色や、下に塗った絵具)を隠してくれます。


私立美大のデザイン科の入試などではよく使われる絵具で、べた塗りのようなフラットな印象の表現に最適です。



横浜美術学院の中学生教室 美術クラブ 写真から学ぶ!「アクリルガッシュで色面分割」3



今回の制作では、『パンダ』『アザラシの子』『ハチ鳥』『アイススケートの真央ちゃん』『オードリー・ヘップバーン』などの画像を加工した物を用意し、それぞれ好きな物を生徒さんに選んでもらいました。


まずは、選んだ画像をトレーシングペーパーを使って画面上に転写していきます。画像の上から鉛筆で形を丁寧になぞったら裏面を鉛筆で塗りつぶします。今度は自分が描くスペースにトレーシングペーパーをセットして、再び表面をなぞると転写できます。



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制作自体は、創造性よりも丁寧に作業を進める事が一番で、少々の我慢を強いられますが、完成が近くなると自分の描いた画面の綺麗さにそれぞれが気付いてきたようです。


パレット上で、お手本の写真の色にできる限り近い色を作ることも苦労のポイントですが、この課題で混色の腕前は上がっていると思いますよ。きっと思い通りの色を作れるまでに沢山の絵具を消耗したことでしょう。でも苦労の末にピタリとくる色が作れると嬉しいし、その混色の仕方は後になっても意外と覚えているものです。


今回の課題は、美術クラブの授業時間だけでは完成しないほど内容が濃かったので、自宅へ持ち帰ってでも作品を完成させたいという生徒さんが続出しました(頼もしいっ!)。授業の最終日には講評会を行い、課題としてはひと区切りつきましたが、それぞれ自宅での加筆を済ませたら再度持ってくるということになっています。


完成が楽しみです!



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美術の分野には、感性を優先させる「絵画」のような方向性のものと、今回の課題のように、作業の正確さや緻密さを優先させる「デザイン・工芸」のような方向性のものがあり、どちらの感覚もそれぞれ大切です。


生徒さんの中にも、感覚的な制作を得意とするタイプの人も居ますが、今回のような作業的な制作の経験も、今後おおいに役立ってくれると思います。


今回は、お寺のお坊さんのような修行を体験していただきました(笑)
お疲れ様でした〜^o^



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