2016年5月17日

剥製のある静物デッサン


今年度一発目の課題は、剥製のある静物デッサンです!
B3サイズの画用紙に7時間かけて制作しました。何点かピックアップして完成作を見てみたいと思います。




中学1年生のほぼ初めてのデッサンです。

一つひとつの描写を、全体的な強弱のバランスを崩さないように慎重に進めていることが感じられる良い作品です。

今回のモチーフには、様々な質感の物が登場しています。それらの「物」に出会った時、私たちはその短い時間の中で実に多くのことを見たり感じたりしています。例えば、「鴨の羽毛が柔らかそうだな」とか「金属球がキラキラしてるな」という情報がいっぱい眼に飛び込んでくるのです。

そんな中で、お互いの質感が似てしまわないように、むしろ惹き立つように、他の物にも気を配るというのはとても難しいことです。作者は、描き始めからそのことに注意して描き進めてくれました。だからとても自然な印象の作品になったのだと思います。

今後は硬い鉛筆でしっかり形を決めていくことなど、色々なアプローチに挑戦していきましょう!




鴨の描写が魅力的な、中学3年生のデッサンです。

鴨の身体の構造を意識した上で羽を描写しているので、ただの模様にとどまらず、身体の形がどうなっているかが分かりやすく感じられます。そのようなディティール(細部)に費やす時間をもうちょっとだけ他の物にも掛けられると、なお見応えのある画面になったでしょう。ディティールを描き込みながらも、絵の全体を見直す時間が取れると理想的です。

作者は今年受験生ですが、受験では試験時間が意外と短い学校が多いです。「限られた時間をどう使うか」が、受験の際には避けては通れない課題となるでしょう。今のうちから、次、次と自分で進めていけるように意識していきましょう。

床に落ちる影は、もっと丁寧に!笑
貪欲に観察していきましょう!




まだ始めて間もない、中学3年生のデッサンです。

輪郭線に頼らず、輪郭よりも内側をどんどん描いていくぞ!という積極的な姿勢を感じさせます。

制作前半、モチーフ手前辺りのブロックや布がとても良く描けていました。しかし、途中からそのバランスが崩れるのではと、モチーフの奥部分の描写をためらっていました。それはとても素直な反応だと思います。
確かに、一度絵の全体のバランスが取れてしまうと、そのままにしたいという気持ちが湧いてくるものです。しかし、一度とれたバランスは壊れてしまっても構いません。もう一度作れば良いだけです。デッサンは「作る・直す」の繰り返しです。直すことはデッサンの経験値を増やしてくれるのです。ですから絵が壊れることを恐れず、ガツガツ描いていきましょう!

今後は、柔らかい鉛筆だけでなく、硬い鉛筆も使って質・色の幅を増やすことも意識していきましょう。




これは何度も言われていると思いますが、何時間も集中力を持続させるのはとても大変なことです。自分で休憩をとって、絵から離れて、頭をリフレッシュさせる時間を設けてくださいね。

次回は、2ヶ月連続課題です。大きな木炭紙大というサイズで、少し難しいモチーフにじっくり挑戦してみましょう!どんなモチーフでも、面白がって見てみてください。では、お楽しみに~!