2016年8月23日

イベント「夏休み美術教室」レポート




こんにちは!美術クラブ講師の村です。

美術クラブは、7月下旬に「夏休み美術教室」というイベントを実施しました。このイベントをスタートしてから数年経ちますが、毎年多くの中学生が集まってくれて、本当に嬉しく思います。「美術やデザインが好き!」「美術系の高校(あるいは美大)に行きたい!」という中学生たちが今年もたくさん集まり、夏真っ盛りのなか2日間にわたって制作に取り組みました!


イベントでは、「デッサン・水彩画・リアルな立体」の3つから、好きな課題を一つ選んで参加していただきます。では、それぞれの課題の実習風景をご紹介しましょう!



モチーフは自分で自由にセッティングします。

タイプの違うモチーフをどう描き分けるか考えます。


今回「デッサン」を選んで参加してくれた方たちは、自分の作品に対する強いこだわりを持っていて、感心させられました。自分の絵がうまくいっているか、どこかおかしい所はないか、自主的に絵を遠くから眺めてチェックしていたり!それってすごいっ!!なかなか出来ることじゃありません。人間というのは、集中すればするほど視野が狭まるものです。どうしても部分しか見えなくなります。だから絵のバランスも崩れやすい。だから、時々クールに見つめることも必要なんですね。やるなぁ〜!



様々な角度からかぼちゃを観察して、そっくりに。

自然の野菜の色は、意外と複雑です。



「リアルな立体」を選んで参加してくれたのは、ものづくりが大好きで、立体作品も何度か作った経験のある中学生さんでした。手際がとても良く、さくさくと粘土を加工していく姿は頼もしい限りです!「立体」のポイントは、重力に負けないようにすること。本物のかぼちゃは硬いですが、粘土は柔らかいです。だから、たくさん粘土を使うと、重さでどうしても形がグズっと崩れてきます。「シャキッと立っている新鮮な感じ」をどうやって表現するか、それを最後まで頑張ってもらいました。



細部は細い筆でじっくりと描写していきます。

色作りにこだわりを持っています。良いですね。


「水彩画」を選んで参加してくれた方々は、前回のイベントにも参加してくれた方たちでした。2度目のトライということもあり、前回を超える作品を作ろうとみんな頑張ってくれました!今回の特徴は、下地となる色(黄色っぽい色)を画面全体に敷いたこと。白いままの画用紙に白布を描くのは難しいので、このように最初に暗めの色をおき、白布を白い絵の具で描くことにしました。こうすると、布の形の変化が描けるし、布のパリッとした硬さも、ふわっとした柔らかさも表現できそうです。



最後は完成作品を並べて、講師からコメントをもらいます。

光の向きがきちんと設定されていて、見やすい作品です。

紙テープの薄さや軽さがうまく表現できています。

ごろっとした量感も、細部の作り込みも、良くできています。

毛糸の一本一本が丁寧に描かれていて、魅力的ですね。

布の薄さや柔らかさが良くわかります。光と影が綺麗です。



完成した作品は、みんなのこだわりが伝わってくるものばかりでした。熱中して描いたところ、じっくりと観察したところ、何度も直したところがあって、それが「こだわり」となって講師にも伝わってきました。完成後の作品講評会では、皆の作品に順番に講師がコメントしていきます。


皆さんの作品を見ていて、強く感じたのは「大きく表現することって大事!」ということです。これって美術はもちろん、音楽や、書道や、ダンスなどでも同じだと思います。表現の世界では、はみ出すくらい元気いっぱいに、そしてのびのび大きく描いた方が勉強になると思います。これから絵を本格的に学んでいこうと考えている中学生さんには、ぜひ失敗を怖がらずに堂々と表現していって欲しいと思います。


みなさん、2日間お疲れ様でした〜!!