2016年9月20日

アクリルガッシュで「写真模写」



こんにちは!美術クラブ講師の依田です!

夏休み前最後の課題は、
PCで加工を施した図版をアクリルガッシュという絵の具で模写をする課題でした。

図版の色面を絵の具で正確に再現するため、たくさんの混色を重ねて…皆さん細部まで気を遣っていた姿が印象的でした。乾燥することで色味が変化することも、奥が深かったですね。


初めて絵の具課題をやる人には、水張りをレクチャー

水を使う課題の時は、紙が変形しないよう水張りします。

Transfer
図版をトレーシングペーパーでトレース(転写)します。


今回は加工することで見えやすくなった稜線(りょうせん)について少しお話ししたいと思います。

一般的には、山々の尾根、という意味で使われる「稜線」ですが、デッサンなどでは、面と面の境界線、形の変わり目のことをさしています。
陰影でモチーフを追っているときの光と陰の変わり目のことです。



形の変わり目が、陰影の変わり目になる。(稜線のイメージ)


今回の手渡し図版は、前述したようにPCで、色数を減らす加工がされていました。これも無秩序に減らされている訳ではなく、明るい色のグループ・暗い色のグループなどに大まかに分かれてまとまっています。機械の作業では、厳密に稜線が現れている訳ではない場合もあるのですが、いつもの静物モチーフより簡略化された分、そのポイントに気づいた人も多かったのではないでしょうか?


同じ明るさの部分を探し出し、同じ色でまとめていきます。

塗り進めていくと、途中から少しずつ図像が見えてきます。

べた塗りでも、少しずつ色を変えていくとグラデーションに。

完成した作品と図版を見比べながら、いざ、作品講評会。



色面で一心にモチーフを追っていても、稜線が形に沿っていないと違和感を覚えたり、逆に稜線がしっかり決まれば輪郭が曖昧でもそれらしく見えたり…ただ写すだけでなく、一つひとつよく見て、いま自分が何を描いているのか考えながら進められるといいですね。「だからこういう形になってるのか!」など、形の理由を発見できるとさらに面白いと思います。

図版を見てもわかったと思いますが、稜線はすべての物に現れます。今後実際のモチーフを前にしたときも稜線を意識して、一度自分の中で簡略化してみると良いかもしれません。
ものの立体構造がわかりやすく表現できるかも!?


中学1年生の作品です。複雑な色面をよくぞ塗り切りました!

中学2年生の作品、色数がめちゃくちゃ多かったけど、完成しました!

中学1年生です。自然な印象に仕上がりました。かなりリアルです!


次回は、紙粘土でつくるリアルな立体の制作です!お楽しみに!!