2016年10月17日

紙粘土でつくる「リンゴの模刻」





講師の吉川です!すっかり秋ですね。
美術クラブも夏休みを終え、新たな課題「リンゴの模刻」に取り組みました。
原物そっくりに作る、粘土での立体制作です!


モデルのリンゴは、数ある中から1人1つずつ、良いな〜と思うものを選んでもらいました。


まずはスケッチをしていきます。


シンプルなようで特徴的な肩の形や、蔕(へた)のディテール、普段あまりのぞきこむことのない底のへこみ。リンゴは静物デッサンでもお馴染みのモチーフですが、今回は手元で自由に動かして見ることが出来ます。色々な角度から描いてみたり、何度も捉え直してみたり、一部にぐっと寄ってみたり、その魅力にじっくり向き合ってみましょう!



リンゴという物体をあらためて良く見てみましょう。

リンゴは全然まん丸ではないんですね。

部分にズームしてみると色々な発見があります。



この段階で、何度も蔕(へた)を描いている人もいれば、リンゴの丸さを設計図のように捉えている人もいて、一人ひとりの物の見方にこだわりを感じました。スケッチを並べて途中講評をして、いざ粘土にとりかかります!



原物と並べて、徹底的にそっくりにしていきましょう。

リンゴの蔕(へた)の周辺には、ボコボコとしたコブがあります。



立体制作の手順は、昨年とあまり変わらないので詳しくは省きますが、面白かったのが、絵の具によるリンゴの肌の作り込みです。


人の目は見たいものにピントを合わせて、自然と物の情報を取捨選択しています。「赤」の一言では済ませられない複雑な色や、プツプツとした細かな模様。何気なく接している時は気づかなかった、見ようとするからこそ見えてくるリンゴのディテールを前に、細かな部分への描き込みに力が入ります。



リンゴの「赤」は絵の具チューブの赤とはちょっと違います。

絵の具を重ねて重ねて、ようやくそっくりな表情になります。

リンゴの模様は、適した筆を選びながら全部手で描きます。



また、先月の「写真模写」で使った不透明絵具の「アクリルガッシュ」と違い、今回は透明色のアクリル絵の具を使用しました。画面(今回の場合は粘土ですね)の上で絵具を重ねていくことで、複雑な色味を作り出していくことができます。そして色の作り方は違えど、混色の経験や、色に関する基礎知識が、大いに役に立っていました。


大きめの筆で下地の色味をのせ、面相筆で細部を作りこんでいき、
…徐々に果物らしい質感が生まれてきます。



みんなの作品をずらりと並べて講評会スタート!

物を見る力も、つくる力も、随分とレベルアップしましたね!

色々な角度から完成した作品を眺めてみます。



完成品を並べてみると、すごい!


見応えのある、リアルなリンゴが出そろいました。みんなの表情から、達成感がにじんでいました。お疲れ様です!


中学1年生の作品

中学3年生の作品

中学1年生の作品

中学2年生の作品



次回は構成デッサンです!久しぶりの鉛筆デッサン。楽しんでくださいね〜!