2017年6月26日

「牛骨のある静物デッサン」



こんにちは!講師の吉川です。
先日また1つ課題を終えましたので、ご紹介いたします。

5月の課題は「牛骨のある静物デッサン」。
大きめの木炭紙サイズ(65cm×50cm)の鉛筆デッサンでした。

牛骨は、美大受験の世界(主に油絵科)ではお馴染みのモチーフです。
複雑な形が非常に描きごたえがあります。
インパクトの強さに、初見の生徒には おお…と声を漏らす人もいました。


急に難易度が上がるように感じるかもしれませんが、
前回のブログで依田先生も触れているとおり、静物デッサンは「水平と垂直の関係」が重要です。
牛骨もまずはざっくり直方体に置き換えて、水平面と垂直面を大きく捉えていきます。


牛骨の形はとっても複雑。直方体に置き換えながら描くとよい。

土曜クラスは人数が多いので、ぐるっと360°囲んで描きます

モチーフの裏側にも、意外とかっこいいアングルがあります。


ここから大事になってくるのが、情報量です。
人は物を見たとき、瞬時にとても多くの情報を読みとっています。
色や形はもちろんですが、冷たいあたたかいなどの温度、持ち上げたときの重さや、落下したときに立てる音
ただ置いてある状態のものでも、脳はあらゆることを想像して「知る」ということをしています。


デッサンの難しいところは、描いているとモチーフを見すぎてしまい、はじめ多く持っていたはずの情報が色・形の視覚的なものに限定されてきてしまうことです。


作品から距離をとって見てみる時、頭の中で、絵の中のものを持ち上げたり蹴飛ばしたりしてみてください。
レンガが紙箱のように軽くないか、煙突が柔らかくなってしまっていないか?
台上の布は、つまんだら持ち上げることができるでしょうか。
それらの情報が、絵をより説得力のあるものにしてくれます。



頭の中でいろいろ想像してみよう

モチーフの真横という難しいアングルに挑戦!

骨の形がだんだんそれらしくなってきました

中2生の作品。モチーフの背後からの印象を捉えています

牛骨独特のシルエットがとてもかっこいい作品です

入学したての中2生の作品。歯の描写がすごいリアル!

中3生の作品。モチーフの後ろにも空間が広がっています

入学したての中3生の作品。奥行き表現に成功してます

中2生の作品。布の質感がよく伝わってきますね

大きい画面の制作は大変でしたが、よく頑張りました!

自分の作品のコメントも、友達のコメントも同じくらい勉強になる



大きいサイズのデッサン、よく頑張りました!
良かったところ、もっとこうしたかったと思うところ、次に生かしていきましょう◎

次回は絵の具を使います!どうぞお楽しみに〜