2018年6月29日

描写力をつけよう!「大きな静物デッサン」

美術クラブ_中学生_描写力をつけよう!「大きな静物デッサン」


こんにちは、講師の吉川です!
暑い季節がやってきましたね。
私は早くもバテバテしております。笑

さて、今回は先月の課題「木炭紙大の静物デッサン」をご紹介します!

いまや木炭紙サイズのデッサンは、美術クラブの恒例課題のひとつですね。
昨年の様子はこちらでご覧いただけます。


今年はこんなモチーフを用意してみました。

美術クラブ_中学生の5月のデッサンモチーフ
5月のデッサンモチーフ

存在感のある流木、おもちゃの車など描きごたえのあるモチーフが並びます。
(意外とこの市松模様の布が大変です…。)


前回の鉛筆デッサンはB3サイズでしたが、木炭紙大はほぼ倍のサイズです!
大変に感じるとは思いますが、画面が大きいとできることも増えます。
大きいサイズでしかできない作り込みを楽しんでしまいましょう!


美術クラブ_中学生のデッサン授業風景
画面サイズが大きい!

美術クラブ_中学生のデッサン授業風景
画面全体を見渡すのもひと苦労。離れて絵をチェックしよう。


始めたばかりの人は今まで中々経験してこなかったサイズかと思います。体を大きく使って描くことや、作品から距離を取って「客観的に見ること」の大切さを感じてもらえたでしょうか?


それでは完成作品から数点ピックアップしてご紹介します!



美術クラブ_中学生のデッサン作品
うまい!作者は中1から現在の中3まで美術クラブで学んでいて、木炭紙大のデッサンに関しても何度か経験があります。一つ一つのモチーフが互いに関係しあっているような、空間の気持ちよさがはっきりとありますね。ステンレスパイプや手前の台など、直線がしっかり描けていると尚良かったでしょう。対比で有機的な線の魅力も増しますよ◎ずっと見ていられる、魅力的な作品です。



美術クラブ_中学生のデッサン作品
ハイトーンが綺麗な作品です。この作品のうまいところは、一つのモチーフの中で描写の濃淡をつけているところです。流木を見てもらえると分かりやすいでしょうか。ワイン瓶付近は質感をしっかり描き込んでいますが、奥の方はさらっと形を追うに留めていて、モチーフを利用して空間を作るという意識がうかがえます。しかしこのままでは、奥がさらりとしすぎていて、未完成に見えてしまうという難もあります。ちょうどいい落とし所を探りたいですね。



美術クラブ_中学生のデッサン作品
こちらはおもちゃの車にぐっと寄った構成ですね!この絵のポイントは、流木など「描写できるもの」を背景として扱っている点です。木炭紙大ほど大きくなると、背景にできる余白も大きく残ってしまいがちですが、この作品はそれを避けることに成功しています。主役の車もかっこよく描けていますね。惜しいのは奥の空間が描ききれなかった点。脇役を魅力的に演出することが今後の課題になりそうです。




美術クラブ_中学生のデッサン作品
画面を無駄なく使い、ドンとした迫力が心地いい作品です。背景にも手を入れ、絵を離れて見たときの黒と白のバランスがかっこいいです。奥行きを意識した構図もとてもいいですね!筆致が悪目立ちする荒さがあるので、大きく鉛筆を動かす時も丁寧さを心がけてみましょう。また、今後は作品に近寄って見た時に見応えを感じるような部分を作りたいところ。ワイン瓶のラベルのような、鉛筆の先を使い細かく作り込む箇所を増やしたいですね。



今回紹介できていない作品も、それぞれ経験値には違いがあるものの、みんな集中して制作時間をめいっぱい使っているのが印象的でした!



美術クラブ_中学生のデッサン授業風景
描けば描くほど、作品が充実してきます。
美術クラブ_中学生のデッサン授業風景
細部の描写にもこだわりを。

美術クラブ_中学生のデッサン授業風景
新入生の中学生です。こちらは入門編の課題からスタート。

美術クラブ_中学生のデッサン授業風景
平日クラスの講評会です。「ようやく終わった〜!」とホッと一息。

美術クラブ_中学生のデッサン授業風景
高校生に負けないくらい中学生はどんどん描きます。パワーがすごかった!


アトリエには先輩たちの参考作品がたくさんあります。画集はもちろん隣の人の絵からもいいなと思う表現があったら、たくさん真似してチャレンジしてくださいね。


失敗してもいいですから、一枚の絵の中でたくさん動いてみましょう。


さて、美術クラブは新たな仲間も増え、ただ今絵の具に奮闘中です。
来月のブログもお楽しみに!